どうも,安いレンズで戦っていきたい,はまちゃんです。
写真レンズの種類,多いですよね。
大きく分けて「ズームレンズ」と「単焦点レンズ」があって,焦点距離も幅広くあります。それこそ個人が網羅するなんて不可能です。
どれがいい(優れている)かという話は,対応シーンが違うので無意味ですね。
PUBGとかの武器に対する考えに似ています。(UMPは威力が低いが弾の入手性が高い,AKMは威力が強いが反動が大きい,みたいな感じだと思います。PUBGやったことありませんが)
今回は,それぞれのバトルフィールドや戦い方を整理してみました。
武器(レンズ)選びの考え方
レンズ選びというのは,たまにある「最初の1本」とかそういうことではありません。(ちなみに,これって決まる最初の1本なんてありません。)
手に入れた武器に合わせて有利な状況にもっていくという戦い方もあると思いますが,写真においては,想定する戦い方に合わせた武器を入手することができ(店で買えるんだから当たり前ですが),そういう立ち回りが得策です。
なので,とりあえずおすすめとかいう「無責任な初めての1本」とかではありませんので,買うときにぜひこの考え方を参考にしてもらいたいと思います。
カメラのほうは,買う動機って,例えば旅行に行くとか,子供が生まれるとか,生まれたとか,写真を趣味にしようかなとか,いろいろありますよね。そしていろいろな機種で悩みます。
さんざん悩んで今度はレンズもかよ!(売り場の人必死すぎわろた!) ってなりますよね。
使うシチュエーションを十分考えて使うレンズを選ぶと間違いが少ないです。
「状況に合わせた1本」といった感じで読んでいただけたらと思います。
周囲の人間環境によって選ぶ
キングオブボッチの私の独断でいきます。ぼっちなので独断しかないんですが。
・ズームレンズを使うシチュエーションは・・・
・複数人での行動である
・団体として,写真がメインの活動ではない
・時間にシビアなスケジュールである
・荷物が限定される(ほかに持ち物が多い等)
・遠い被写体が多いことが予想される
・暗い場面が少ないか,ある程度諦められる
・画質より記録しておくことが大事
・記念など,失敗写真を避けたい
・単焦点レンズを使うシチュエーションは・・・
・自分一人での行動である
・活動のメインが写真である
・時間の融通が利く
・荷物の融通が利く
・遠い被写体が少ないか,諦められる
・暗い場面が多いことが予想される
・拘ることが許される
・作品要素を求めたい
これらに当てはまるかどうか,つまり全体的に,写真撮影のウェイトを高くできる雰囲気かどうか,で選びます。
雰囲気というところが大事ですね。「これだから写真オタクは・・・」とか「いいカメラもっててこれとか・・・」といってカテゴリや人格まで否定されたらたまりません。
判断には根拠が必要
すでにレンズを何種類か持ってい(て失敗もしてい)る私は,先の基準から総合的に判断して,使用シーンに合うものを選んでおおよそうまくいっています。
手持ちレンズから出撃させるレンズを選ぶときはもちろん,初めてでもなんでもレンズを買うときにも使える判断基準です。(衝動買いできるセレブの人はまあ,ご協力いただければゴニョゴニョ)
次は,具体的になぜそういう判断になるのか,根拠を説明していきたいと思います。
前提:ズームと単焦点,共通していること
まあ当然ですが,例えば同じスペック(焦点距離や絞り)のレンズがあった場合は,高性能・高機能なものほど価格が高くなるので,性能・機能の差で価格の比較はしません。
補足すると,高性能というのは,レンズにおいては光学性能を指します。光学性能というのは,きれいに写るかどうかということで,レンズのガラスのきれいさが直結します。
また,高機能というのは,写り以外の機能を指します。例えばニコンやキャノンのレンズであれば,レンズ内手振れが搭載されているものとそうでないものがあります。他にも,呼び方はクイックシフトフォーカス(ペンタックス)やフルタイムマニュアルフォーカス(キャノン?)と言って,AFで合焦後に,MFに切り替えずともそのままピントリングを回してMF操作ができるレンズもあります。
レンズの基本機能である写りのきれいさがレンズの「性能」,写り以外に追加された快適性・堅牢性が「機能」だと思っています。
付加価値というとまたちょっと違う気がしますね,プレミアム感とかマジクソどうでもいいことに金は払えないので。
単焦点が特殊戦用途というわけではない
一般的に,単焦点は使用シーンが限定的だと言われます。画角(写る範囲)を決めるのが自分の足頼みで,スペックを画質に全振りしている(ように見える),ということからだと思います。
この連想は,デジカメの進歩が目覚ましいことによります。
一眼レフが広く普及する(流行る)前は,どこの家庭もコンデジが一般的で,「高倍率ズーム」「高画質」の技術が進歩し,今では当たり前に搭載されています。デジタルズーム(パソコンで写真を拡大するのと同じ)をしても十分観賞に堪えるほど高画質なほど撮像素子の開発が進み,しかもそれが,1人に1台にまで普及したスマホで手軽にできるようになりました。
レンズや素子などのハードウェアもさることながら,スマホではソフトウェアによる(デフォの)補正も進歩してきれいな画像が得られます。また,新しいスマホではレンズが複数搭載されているものも出てきました。正確には,レンズ交換をするわけではないので「単焦点レンズが装着されたカメラが複数台実装されている」ということになるわけですが,そんなことはもはやどうでもいいわけです。そして,スマホを持つ人のほとんどが,大なり小なり写真を撮影するでしょう。スマホ人口≒ライト写真家というぐらい,写真撮影が身近で手軽なものとなりました。
であれば,高価な写真機である一眼レフカメラを使って,撮像素子が大きいからただでさえ高画質なのに,ズームを犠牲にしてまで画質を求める単焦点レンズは,やはり特化しすぎ感があるでしょう。
私もそう思います。
しかしズームレンズは,画質はカメラ本体で十分賄えるとして,レンズ交換ができるという一眼レフカメラの特徴をある程度封印して,可変する焦点距離という便利さに全振りして,コンデジのような使い方に特化しているという点で尖っているとも考えられます。
一般的に,専門家の単焦点レンズと,マルチな才能ズームレンズ,という感じでしょうか。やっぱ単焦点尖ってるかも。
ズームレンズと単焦点レンズの特徴と考え方
それぞれのレンズのメリット/デメリットをまとめたサイトは多いので,ここでは,レンズの性能や機能を軸にズームと単焦点を比較し,想定される使用シーンの考え方を根拠として整理します。
「レンズ」という言葉を多用しますが,「商品としての1本のレンズ」として使う場合と,「鏡筒内に収められたそれぞれの機能を持つ個別の1枚のレンズ」として使う場合があります。理解しやすく書いているつもりですが,文脈から察していただけると幸いです。
性能・機能別,カメラレンズ選びの考え方
・画質【単焦点>ズーム】
ズームレンズは,ある画角で撮影する際に,その他の画角を補正するためのレンズが無駄になるため,その分画質で損があります。
単焦点レンズは,レンズ設計に無駄がなく画質がよくなります。この高画質さはそれなりに活用でき,例えば,よほど小さく写っているものでなければ,トリミングすることで好みの構図にすることができます。デジタルズームに耐えらえるだけの画質が得られるということです。
・開放絞り値の小ささ【単焦点≧ズーム】(値が小さいと絞り径は大きいため明るい)
ズームレンズの全てがそうということではありませんが,ズームレンズの特性上,望遠側にズームインするにしたがって開放絞り値が小さくなります。私でも入手できるような価格帯のズームレンズでは,望遠端で開放F5.6というのが多いです。
開放しても開きが少ないと,同じシーンで単焦点で撮影する場合と比べて,画質が悪化するか,写真表現の幅を狭めるというデメリットになります。
単焦点レンズは全てが明るいわけではありませんが,超望遠でなければ一般的に明るくなります。鏡筒内のレンズ構成の自由度や,シンプルゆえに開放絞りでも画質を得られるようコストがかけられることから,明るいレンズ設計となる商品が多いです。(暗くて安いというのも作れるはずですが,売れないので作らないということです)
開放の開きが大きいと,画質の向上や,写真表現の自由度が高まります。
絞りと画質・写真表現の関係についてはこちらの記事で説明しています。
・重さ,大きさ(のアドバンテージ)【単焦点>ズーム】
ズームレンズは構成されるレンズ枚数の多さから,重量があり大きいため,持ち運びや保管に不便です。(つまりカメラを使うほとんどの場面で不利であり,レンズ単体で見ると使っていても使っていなくても不利です)
単焦点レンズは比較的レンズ枚数が少ないため,軽量で小型になり,持ち運びや保管に有利です。実際に使う場面でも,小型軽量は取り回しがよく,人を撮る場合は不要な緊張を与えにくくより自然に撮影できます。
ただし,レンズ交換が頻繁に必要になる場面では,各焦点距離に対応するために複数本持ち歩くこととなり小型軽量による身軽のメリットが活きないばかりか,レンズ交換の手間が大きな負担になります。
<参考>大きさ比較
このボディにDA40mmXSをつけると,
こうなる。本気出せばこれぐらい小型で済むのが単焦点レンズ。
・値段(のアドバンテージ)【単焦点≧ズーム】
上記短所を克服した(高画質,大きく開放できる,小型軽量な)ズームレンズは高価です。しかも,克服でありながら,やはり便利版という位置づけには変わりません。(メーカーは同じ技術を単焦点レンズにも使うだろうから,可変する焦点距離のうちそれぞれの焦点距離での性能や機能は結局単焦点には及ばないことになり,超すごい単焦点の便利版という感じになる。)
単焦点レンズは基本性能が勝っている割に構造がシンプルなので,安価なものも少しはあります。しかしメーカーも利益を得るためにある程度の価格設定にしたいため,価格なりに納得感のある仕上がりにして,ものすごく安価なレンズというのは少ないです。また,各焦点距離に対応するためにはレンズの本数を増やすことになるので,結果して高くつく可能性があります。ただし,望遠に関しては,先の高画質でも触れましたがトリミングで代用可能な場合があります。
なんだかズームレンズがものすごいゴミって言ってるみたいですがそうではありません。
焦点距離が可変できるというのは例えば,広く開放感のある写真を撮った直後に,余計なものを排除したある1点に集中した写真が撮れる,ということです。瞬時にフレーミングを切り替えてシャッターチャンスを逃さないということは,「時間を切り取る」という写真撮影の本質を体現していると言えます。(変えられるフレーミングは前後移動に限りますがそれでもかなり大きなメリットです)
写真に理解のある人が関わるかどうか
写真に限った話ではありませんが,趣味は拘るほど理解されにくくなるものです。特に写真は,私を代表して言いますがインスタを使わないで楽しむ場合はオタク認定される側というか陰キャ側の趣味だと思います。
ということは,よくある趣味よりもうちょっとだけ空気を読んでふるまう必要があるように思います。
上級者は「空気まで写せるレンズ」とかいうオカルトを信じていますけどね。
空気は光を透過するので写らないんですが,それを可能にするとされるオーバーテクノロジーなレンズを所有すると信じている人は,撮影側の中でもマウント(レンズの取り付け方式のことじゃないよ)がうざいぐらいなので,一般の方々の中でのふるまいには本当に気を付けないといけませんね。
私は真性陰キャなので人が多いところではスマホすら出せません。
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