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【画像あり】絞り開放は抑圧からの解放(嘘)

写真
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どうも,安レンズ(安ボディ)のはまちゃんです。

カメラレンズの種類の一つに単焦点レンズというものがありますが,「開放絞りで大きく開く」という特長があります。(ズームレンズに特長がないわけではない)

「開放F値が小さい」「明るい」とも言います。

開放が小さいって何? 明るいかどうかは写真によるんじゃないの?

とか思いませんか・・・ググっても意味が分かるような分からないような・・・

ズームレンズに信者はいないのに,単焦点レンズには信者がいる・・・

信者からの入信の勧誘((大げさに言って)単焦点は人生観変わるよ!的な)も激しい・・・

単焦点レンズとどう向き合うべきか,そんな迷える子羊への道しるべとなる記事です。(アーメン)

バヨネットマウントとしては「エイメン」が正しいかもしれません。(アンデルセン)

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F値という通っぽい言い方うざいですよね

F値=絞り値なので,F値が大きいということは,いわば絞り度が大きいということ,絞りパワーが大きいということ,より強く絞るというなので,たくさん絞っている状態になります。

たくさん絞るということは,絞り羽根で作られる光を通す穴が狭くなるということであり,カメラ側に届く光が減って暗くなるということです。

なので,開放F値が小さいというと,絞りパワーを一番緩めたときにより弛緩するということで,絞り羽根の「開きが」大きくなって光を通す穴が広くなり,明るいレンズだということです。

レンズにおけるF値の意味としてはこんな程度です。

絞りが変わると写真はどう変わるの?

絞りによって明るいとか暗いとかはわかった。じゃあ,

絞りまくればとにかく暗い写真になるのか? 開放F値の小ささで撮影できる明るさの上限が決まるのか? 撮影する上では明るさが変わることだけ考えればいのか? というと,そうではありません。

もちろん明るさに大きく影響するんですが,出来上がりの写真の明るさよりも,それに伴って変化するパラメーターに着目することが大切です。

ここでは,絞りに伴って変動するであろうパラメーターの違いよって影響する,画質と写真表現の違いについて説明します。

絞ると低画質

1段程度(F値で1.4倍の数字になる程度)絞ると画質が向上するとか,絞りまくると画質が悪化するとかいうのがありますが,そういうことじゃなくて使い方で説明します。

例えば夜の室内(日光がなく普通の照明のみ)で人物など動くものを撮る場合で考えます。

被写体が子供や動物だったり,パーティー()などの雰囲気を撮る場合,撮影者の意図とは無関係に動くため,被写体ぶれを防ぎたいとします。被写体ぶれを防ぐには,シャッター速度を速くするしかありません。露出を決める「絞り」「シャッター速度」「感度」の3つのパラメーターのうち,絞りは開放に固定するとして,必要な明るさの写真にするには「シャッター速度を遅くする」か「感度を高くする」のどちらか(あるいどちらも)の対応が必要です。

動くものを撮る場面なので,「シャッター速度を遅く」はできません。なので「感度を高くする」ことで対応しますが,感度を高くするとノイズが増えます。(レタッチでカバーできる場合もありますが精細さが少し失われます)

F2_1/180_ISO800
F4_1/180_ISO1600・・・ISO800よりノイジーです。レンズ自体も古いですが。

開放絞りがより開くということはそれだけで明るさが確保できるので,感度を過剰に高める必要がなくなり,結果画質の低下を抑えることができるというわけです。

ただし,絞りが開くほど被写界深度が浅くなるため,被写体が動いているものであるほどピンボケの可能性が増えます。もしかしたら,多少絞って被写界深度を稼ぎ,画質を犠牲に感度を高めてシャッター速度を稼いで,ピンボケを回避するほうが歩留まりがいい可能性があります。

絞るとくっきり,開くと高速シャッター

次に写真表現についてです。絞りによる写真表現の幅を狭めるという点では2つ限界があり,1つ目は「ぼかしにくくなること」,2つ目は「被写体を止めて写せない可能性があること」です。

先ほど,絞りが開くほど被写界深度が浅くなる,ピンボケになる,と述べました。つまりボケやすい,ボカしやすいということです。ボケは代表的な写真表現のひとつであり,こればかりはレンズの開き次第なので,開放F値が小さいほどボケ表現の懐が深いということになります。(被写界深度はF値だけでなく望遠になるほど浅くなる性質もありますが,絞りによる比較なのでここでは割愛します。)

F2.8_1/180_ISO400
F4_1/90_ISO400・・・F4のほうが奥まで木目が見やすいです。

また,これは先ほど説明したことでもありますが,暗めのシーンでは感度を上げるにも限界があり,シャッター速度を遅くせざるを得ない場合があります。

シャッター速度は写真表現に密接で,動きものの場合はそもそも何を撮ったか分からなくなることもあります。被写体が動きもののときで,感度の限界が来ていてシャッター速度も被写体ブレ確定のような値になってしまうときは,もはや写真表現とかいうレベルじゃなく撮影自体が成り立たない可能性もあります。

よく開く絞りは撮影パラメーター的制限からの解放

明るいレンズはファインダーを覗くだけでも,ボケまくる景色に非日常を感じられて写真に前向きになれます。

ただし,オールドレンズでF1.7というのも持っていますが(ヤフオクで5000円),F1.7ともなると被写界深度が本当に浅いので,動かない被写体を三脚で撮るとかのレベルになります。

よき写真ライフを!

写真レンズ
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